こんにちは、花原 正基です。 この度は、ブログPen NYにいらしてくださってありがとうございます。

僕は、大学院までを九州で過ごし、資生堂に就職後、東京へ。資生堂とフリーランスの両軸でクリエイティブ・ディレクターとしてブランディングやデザインの仕事をしていて、2019年1月に家族とともに渡米し、現在はマンハッタンのダウンタウンに住んでいます。

NYに住んで約2年経ちますが、この街は想像していたよりもずっとダイバーシティだと感じています。街中も職場も様々なルーツを持った方々が行き交っていて、仕事・時間・お金・コミュニケーションなど、色々な物事の価値観が日本で経験してきたことと遥かに異なることが多く、時にその差に悩まされたりもしますが、自分とは違う価値観や考え方を持った方たちと出会えることはとても刺激的です。

デザインやマーケティングの観点からも、NYは最先端のもので溢れていると感じます。特に、モノづくりのスピード感や多様性の取り込み方などは日本と全く違っているので、勉強になることが多く、街を歩く時はいつもアンテナを張っています。

そして、アメリカの強みと日本の強みについて考えを巡らせます。なぜかというと、様々なシーンにおいて、アメリカと日本では根本的な考え方が異なっているからです。 例えば、このコロナ禍の状況においても、対応の仕方が違っていました。 それはどちらが良くて悪いということではなく、文化や歴史などが影響しているのでしょう。この違いは、デザインにも大いに関わってくるのです。

実は、ブログをはじめようと思った大きなきっかけは、このパンデミックでした。
ロックダウンの最中は、あれだけ騒がしかった街がシンと静まり返って人の話し声はおろかクラクションひとつも聞こえない。街はまるで映画のセットのよう。いつもはあまり聞こえない鳥のさえずりが本当によく聞こえて驚いたのを覚えています。

運動不足解消のためにランニングを心がけていたのですが、誰もいないマンハッタンを走りながら、色々なことを考えました。ロックダウンによって、仕事も生活も一変して、これまでの人生、そしてこれからの人生をどう生きていくか。 仕事のことだけでなく、家族や自分のこと。本当にたくさんのことを考えた時間でした。

その時間の中で生まれたひとつの答えが、このブログを作ることでした。
これまで日本で培った経験も含めて、NYで実際に体験し触れたモノやコトについて、自分が感じて考えたことを何らかの形で残したいと強く感じたのです。そこで、ブログを作り、記事という形で文章や写真にまとめることにしました。それが自分自身の振り返りにもなり、また、誰かの楽しみや助けになれば嬉しいです。

ブログのタイトルPen NYは、ニューヨークについて自分の感じたことについてペンを走らせるというシンプルな理由で決めました。ロゴはペンを軽やかに走らせるような、フレッシュな風を感じるようなイメージでデザインしています。ブログの背景色は、実際の本を手にしているように読んでいただきたくて、温かみのある色を選びました。

 

 

このブログが、読んでくださる方のちょっとした楽しみの時間になったり、役立つ情報を見つけるきっかけになることを目指していきたいです。まずは、2021年を週に2回(NYの火曜と金曜／日本の水曜と土曜)の更新で駆け抜けることが目標。アメリカらしく(？)フレキシブルに変更があるかもしれませんが……笑

そういえば、アメリカの人たちは本当にフレキシブルというか臨機応変というか、対応力が日本とは違うなと感じます。これもいつか記事にしたいトピックです。

ブログの記事は一般的なNYの生活から、デザイン・ブランディングの話を中心に、アメリカと日本の感覚や価値観の違いも踏まえながらシェアをしていく予定です。

それでは、どうぞよろしくお願いします。