Branding
5年ぶりの大雪とTodd SnyderとJohn Derian
2021.2.5
2021.4.3
注目すべきは、モノクロの新聞広告の時代から現代まで、花椿マークはブランドを代表するイメージとして使われ続けている点です。欧米のグローバルなブランドでもシンボルマークを全く違うものに変更したりする例もありますが、資生堂は一貫して使い続けて、まさにブランドとマークが150年、一緒に育まれているような印象があります。
花椿マークの変遷
モノクロの新聞広告と現代の広告の中に、花椿マークは使われています。右側の方が細くスタイリッシュに感じます。
資生堂パーラーでは、人気の定番アイテムになっています。
時代時代で進化を続ける欧文ロゴ
これは一般の人は見た目ではほとんど気づかないレベル感ですが、その見えないレベル感の中に100種類、いやもっともっと、というくらい間を刻んで検討を重ねます。私は2008年にロゴの視覚調整のプロジェクトにグラフィックデザイナーとして参加しました。プロジェクトの途中で、あれどこが違ったけ?となるような瞬間もあるのですが、長い時間ずっと向き合い続けていると、フッとこのラインだ!と感じるところがあり、その感覚をチーム全員が共有できた瞬間がゴールという極めて感覚的かつ右脳的なプロジェクトでしたが、こうして資生堂のロゴは150年間も使われ続けているんだと思うと感慨深いものがありました。
The Business of Fashion サイトより 右側はぱっと見た目がほとんど一緒に見えませんか?
Information
MdNデザイナーズファイル2021の装丁デザインをしました。
発売日 :2021-02-24
仕 様 :A4判/272P
ISBN :978-4-295-20099-4
価 格 :本体 3800円(税別)
出版社 :エムディエヌコーポレーション
販 売 :Amazon 楽天ブックス ヨドバシ.com
詳細はMdN BOOKSをご覧ください。