Branding
資生堂のブランディング事例 Vol.1
2021.3.30
2021.1.12
そんな生活の中での楽しみのひとつがカフェに足を運ぶこと。コーヒーが目当てなのはもちろん、散歩がてら近所のカフェに行く機会がぐっと増えました。これまでは、ただコーヒーを買って飲んで通り過ぎていたカフェも多かったのですが、ふと立ち止まって見渡してみると、しっかりとブランディングされているお店が多いことに気がつきました。
そこで、今後は気になるブランディングをしているレストランやカフェ、ショップなどを僕なりの視点でまとめたものを紹介していこうと思います!シリーズ形式で投稿していく予定ですので、どうぞよろしくお願いします。
ということで、第1回目はお気に入りのカフェ「HUNGRY GHOST COFFEE」を紹介します。
トルコ出身のオーナーが2012年にブルックリンのプロスペクトハイツから始めて、今はブルックリンとマンハッタンの13箇所で展開している地元の人たちに人気のカフェです。鉄製の錆びた窓枠とポップな店名ロゴが目を引いて、入ってみたらすごくいい雰囲気でした。
欧米、特にNYではブランディングの考えが浸透しているところが日本と大きく違うところだと感じるのですが、こういう小規模なカフェでも店外のサインや店内のインテリアデザインを始め、カップはもちろん、販売しているコーヒー豆のパッケージまで細かくデザインがなされています。ブランディングの効果と意味を理解し、そこに投資をする文化と環境があるということですね。
たとえば、グリーンのマーメイドをみると誰しもスターバックスだと瞬時に認識できると思いますが、その顔(サイン)となる部分が、オレンジの魚に変わっていたりすると認識のスピードが鈍くなり、そのまま通りすぎてしまう可能性も十分にありえます。まずは常に同じ顔(サイン)、常に同じパーソナリティを持つことが他人から正しく理解してもらえるお店側、ブランド側の姿勢だと思います。そうやってしっかりと認識して貰うことで多くのお店や商品の中から見つけやすくなり、手に取る機会を増やす要素になり得るでしょう。
「HUNGRY GHOST COFFEE」は、異なるデザインのロゴが二つ存在する点がやや気になりますが、シンプルなオオカミのマークはオリジナリティがあって印象に残るので、街中で見かけてもすぐに分かるのがいいですね。
Information
MdNデザイナーズファイル2021の装丁デザインをしました。
発売日 :2021-02-24
仕 様 :A4判/272P
ISBN :978-4-295-20099-4
価 格 :本体 3800円(税別)
出版社 :エムディエヌコーポレーション
販 売 :Amazon 楽天ブックス ヨドバシ.com
詳細はMdN BOOKSをご覧ください。